【読書】決してマネしないでください。(蛇蔵)
2018/03/28
3巻で完結してしまいました。
もう新しい話が読めないのかと思うと、これほど残念な漫画もないです。
理系大学のギークな学生と教授らの実験や恋愛模様を描きつつ、歴史上の偉人たちのエピソードを紹介した漫画です。
と、この説明で想像できる内容のはるか斜め上を行くストーリーてんこ盛りです。
タイトルの『決してマネしないでください。』・・・
この本を読めば、何度も「決してマネできません!」と思ってしまうでしょう。
毎回紹介される偉人たちの知られざるエピソード、その破天荒さに、時に笑い、時に涙し、時に驚愕し、時に背筋が凍ります。
特に1巻に登場する、近代外科学の開祖といわれる、ジョン・ハンターのお話はおすすめです。凄すぎます。
あらゆる手段で死体を収集します。現代では確実に犯罪です。(当時でも犯罪かも?)
その熱意、執念、ハンパないです。医学の発展のためには、他人も、自分をも、犠牲にすることを厭わないその姿勢は、決してマネできません。
今の時代に生きててよかったと思うと同時に、彼らの多くの失敗や挫折の上にある、数々の偉業にあらためて敬意を表さざるを得ません。
理系な内容が多いですが、文理問わず、だれでも楽しめること請け合いです。
『モアイ』というサイトで試し読みできるみたいですね。
モアイ - 蛇蔵『決してマネしないでください。』
是非。